サイズ別・アームロールの買取相場目安
アームロール(脱着ボディ車・フックロール・マルチリフト)は、荷台のコンテナを油圧アームで脱着できる特殊車両です。1台の車両で複数のコンテナを使い分けられるため、産業廃棄物処理業者やリサイクル業者に圧倒的な人気があります。
2t〜3tクラス(小型アームロール)
いすゞ エルフ、日野 デュトロベース。狭い現場への廃棄物コンテナの設置・回収に使われます。
- 5年落ち・5万km以内: 200万〜400万円
- 10年落ち・10万km前後: 80万〜220万円
- 15年超: 20万〜100万円
4tクラス(中型アームロール)
いすゞ フォワード、日野 レンジャーベース。建設現場の廃材回収や、工場の廃棄物コンテナの交換に最も多く使われるサイズです。
- 5年落ち・10万km以内: 350万〜650万円
- 10年落ち・20万km前後: 130万〜350万円
- 15年超: 40万〜160万円
10tクラス(大型アームロール)
いすゞ ギガ、日野 プロフィアベースの大型タイプ。大容量コンテナの運搬や中間処理施設への大量搬入に使われます。
- 5年落ち・20万km以内: 550万〜1,100万円
- 10年落ち・30万km前後: 250万〜550万円
- 15年超: 60万〜250万円
極東開発と新明和のメーカー差と査定評価
アームロールの架装メーカーは国内では主に2社が大きなシェアを持っており、メーカーによって中古市場での評価に差があります。
極東開発工業
脱着ボディ車の分野で国内トップシェアを誇るメーカーです。「フックロール」のブランド名でも知られ、耐久性と操作性の高さに定評があります。中古市場でも最も流通量が多く、部品供給が安定しているため買い手がつきやすいのが特徴です。
新明和工業
パッカー車でトップシェアを持つ新明和は、アームロールでも高い品質を維持しています。「マルチリフト」のブランド名で展開しており、アーム機構の頑丈さに定評があります。極東製と比べて若干流通量が少ないですが、査定評価はほぼ同等です。
メーカーによる査定差
極東開発製と新明和製の査定差は同スペックで10万〜30万円程度です。大きな差が出るのはメーカーよりもアームの動作状態と油圧シリンダーの健全性です。どちらのメーカーであっても、動作に問題がなければ安定した買取価格がつきます。
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コンテナ付きと車体のみの買取価格差
アームロールの売却で意外と見落とされがちなのが、コンテナ(荷箱)を付けて売るか、車体のみで売るかの選択です。
コンテナ付きの方が高い査定がつく
コンテナ付きで売却する場合、コンテナの状態にもよりますが車体のみと比べて20万〜80万円ほど高い査定がつきます。特に以下のコンテナは付加価値が高いです。
- オープントップ(天蓋なし): 最も汎用的なタイプ。建設廃材や粗大ゴミの回収に使え、買い手が多い
- 天蓋付きコンテナ: 雨水の浸入を防げるため、金属スクラップや紙類のリサイクル業者に人気
- 水密コンテナ: 汚泥や液状廃棄物の運搬に対応。産廃業者からの需要が高く、プレミアム価格がつく
複数コンテナをまとめて売る
アームロールの最大の利点は1台で複数のコンテナを使い回せることです。予備コンテナが複数ある場合は、まとめて売却することで個別に売るより高い総額になります。コンテナ1個あたり5万〜20万円の価値があるため、廃棄せずに売却しましょう。
車体のみの売却でも問題なし
コンテナが老朽化している場合や、別の車両で引き続き使う場合は車体のみの売却も可能です。アームロールの車体自体に十分な価値があるため、コンテナなしでも安定した買取価格がつきます。
産廃業界の高い需要が買取相場を支える
アームロールの買取相場が安定している最大の理由は、産業廃棄物処理業界での圧倒的な需要にあります。
産廃業者のビジネスに不可欠な車両
建設現場の廃材回収、工場の廃棄物処理、解体工事の残材搬出など、産廃業界ではアームロールが日常的に使われています。コンテナを現場に設置→満杯になったら回収→処理施設へ搬入というオペレーションを効率的に回すには、アームロールが不可欠です。
新規参入と増車の需要
環境規制の強化やリサイクル率の向上に伴い、産廃業界は拡大傾向にあります。新規参入する業者や事業拡大で増車する業者が常に中古のアームロールを探しており、年式が古い車両でも安定した買い手がつくのが特徴です。
油圧シリンダーの状態が最重要
アームロールの心臓部である油圧シリンダーとアーム機構の状態は、査定額を最も大きく左右するポイントです。シリンダーからの油漏れがなく、コンテナの脱着動作がスムーズであれば高額査定が期待できます。売却前に以下を確認しましょう。
- アームの上下動作: スムーズに動くか、異音がないか
- コンテナのロック機構: 確実にロック・解除できるか
- 油圧ホースの劣化: ひび割れやにじみがないか
- PTO(パワーテイクオフ)の動作: 異音や振動がないか
